NHKのもう一方の「良心」が秀作を世に送り出した!

 NHKスペシャルがいい。終戦記念日の8月15日を境に放送したドキュメント作品は、どれも見事な出来栄えだった。

かくて“自由”は死せり  ~ある新聞と戦争への道~
2019年8月12日(月)

全貌 二・二六事件  ~最高機密文書で迫る~
2019年8月15日(木)

昭和天皇は何を語ったのか  ~初公開・秘録「拝謁(はいえつ)記」~
2019年8月17日(土)

 これまで、二・二六事件は「憂国の青年将校たちが決起した」と“昭和の忠臣蔵”のようなとらえ方をし、青年将校たちを英雄視する見方があった。

 だが、実際は違った。陸軍の皇道派に踊らされた反乱に過ぎなかった。昭和天皇に昭和維新を訴えたが天皇は拒否。事件は鎮圧された。

 ところが、この事件を契機に陸軍は力をさらに増し、天皇の制止を振り切って戦火を拡大。最後は太平洋戦争へと突入していった。

 こうした史実が克明に記録された「公文書がいかに大切か。向き合うべき事実から目を背け、戦争へと歩んでいった日本の姿に慄然とした」とNHK。

 そして、現在の国会議事堂を映しながら、「自分たちに不都合な事実を組織が隠す」という最後のナレーションは安倍政治への警鐘と受け止めた。

 NHKの政治報道は安倍将軍さま一辺倒だが、こうした報道に忸怩たる思いを抱き、危機感を持った「もう一方のNHK」が、満を持して放映に踏み切った、と私は思う。

 この時期なら、NHKの上層部に「待った」をかけられる心配がない。ここに、NHKの「良心」を見た思いがした。

 軍部の力の前で無気力な国民。その先にあったのは戦争への道だった。

 翻って現状を見ると、安倍晋三による国家の私物化が公然と行われているにもかかわらず、マスコミも、国民も、多くが見て見ぬふりをする。

 戦前と余りにも似ていると思わないか?

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