働き方改革で記者も「時短」だって?

▼働き方改革で記者も「時短」だって?



 新聞各紙に載っている首相動静は、共同通信と時事通信が配信する。

 首相官邸や国会では各社の番記者が張り付く。

 だが、それ以外の場所は私邸に至るまで通信2社が独占取材。

 それを各メディアに配信する仕組みになっている。

 ところが、今年の2月、共同通信と時事通信から各社に送られた文書は、驚きの内容だった。

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 「首相動静の配信は、森内閣のころより午前0時をもって最終としてきましたが、4月から改正労働基準法が適用され、働き方改革に取り組む必要性が生じることに鑑み、首相番の運用を4月1日より以下のように変更させていただこうと考えております。

 (中略)現在、原則午前0時としている最終動静の配信時間は平日、休日ともに午後10時に前倒しする」

 なんと、首相動静を「時短」にするというわけだ。 (以上 週刊現代)

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 これはどうかと思う。日本の最高権力者である総理大臣の下には、あらゆる種類の人たちが訪ねて来る。高級官僚から財界人、地元の後援者、各種陳情・・・。

 こうした人は時としてマスコミに知られたくない情報を持って総理の下を訪れることがある。内密の問題や陳情だから、なるべく人目につかないようにとタイミングをうかがう。

 私の知る限り、午後11時過ぎになって私邸を訪れた人物が何人もいた。そういう場合に限ってその後、大変なことが起きている。大事だからこそ、遅くにやってきて密談するのではないか?

 働き方改革に取り組むからと、動向取材を2時間早めて午後10時までとするのはいかがなものか?

 記者の長時間労働の解消と言うなら、早朝から夕方までと、夕方から深夜までの2人交代体制にすればいい。

 可能なら権力者の監視は24時間やるのが一番だ。だが、総理も人の子、睡眠も必要だから、これまで通りの午前0時までは続けていただきたい。

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余談
 官邸や国会以外の取材を共同、時事の通信2社が行うようになったかと言えば田中角栄内閣時代にさかのぼる。

 朝日や毎日、NHK、それに北海道新聞や西日本新聞などが加わって、「今太閤」の取材車列は数珠つなぎとなった。

 総理車のかなり前を白バイが先導し、パトカーが続く。そして総理車、そのあとに警察の特別車両。

 当時この車には、ライフルを手から離さない腕利きが乗っていた。万一、銃を持った集団に襲われたら、直ちに反撃するためだ。

 そして後続のパトカー。これに30社近くのマスコミ車両が続いたらどうなると思う?

 総理が移動の度に、霞が関や日比谷の交差点は、この“大名行列” のために完全にマヒしてしまった。

 たまりかねた警視庁が官邸に申し入れ、各社で話し合った結果、共同、時事の通信2社が取材を担うことになった。 オシマイ。

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「哭きカラス 」さんから変換ミスの指摘がありました。

権力者の「漢詩」は。。は監視の間違いかと。

漢詩→監視と訂正します。有難うございました。

この記事へのコメント

哭きカラス
2019年04月19日 09:05
僭越ながら…パンチ・ミスでは?以下の
可能ならば権力者の「漢詩」は。。は監視の間違いかと。。

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