熊本と被災地・宮城をつないだ1本のうちわ!

 熊本の小学生が東日本大震災の被災地に送った1本のうちわが取り持った心温まる話だ。あれから随分と月日が経った。あの時の少年は立派に成長。今年成人式を迎えた。

 「あの少年に会いたい」ー。宮城県気仙沼市の千葉しげ子さん(73)は13日、空路で熊本県山鹿市の成人式に駆け付け、念願の若者と対面した。

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熊本日日新聞が伝えた。

 その若者が森正秀さん(20)である。

 千葉さんは気仙沼市の海の近くにペンションを建てた。ローン完済し終わって2年後の2011年、東日本大震災が襲った。

 ペンションは跡形もなく流された。

 エアコンや扇風機が自由に使えなかった震災の夏に千葉さんの手元に1本のうちわが届いた。

 表には、熊本と宮城の人たちが手をつなぐ絵。裏には「うしろからぼくたちもおうえんしています。みんな仲間です。いつも笑顔で。山鹿市立三玉(みたま)小学校 6年森正秀」と書いてあった。

 「1本のうちわに背中を押され、笑顔で頑張ることができた」と千葉さん。

 その後2012年10月、気仙沼市内の高台にペンションを再建した。それから夏が来るたびに、うちわを見ては「森君は中学生になった」「高校を卒業した」と思いをはせるようになった。

 昨年7月、森さんが間もなく20歳になると気付き、お礼とお祝いに成人式へ行こうと決めた。日程を調べて航空券を購入。昨年末、山鹿市教育委員会に手紙を書いた。

 そして成人式。うちわを送ってくれた小学生は立派な青年に成長していた。感激のあまり抱き合い、千葉さんは涙で握手を交わした。

 今、森さんは地元の高校を卒業後、福岡県の自動車工場で働いている。「初めてなのに他人じゃない気がした」と森さん。千葉さんから成人祝いの筆記具を贈られて、はにかんだ。
 
 「感無量です。いつか気仙沼に遊びに来てほしい」と千葉さん。(以上 熊本日日新聞)

元の原稿はここをクリック
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200114-00000005-kumanichi-l43

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