「これ、おカネ取れますよ」!これ以上の誉め言葉なし!

 前日の天気がウソのように今日(8日)の東京地方は好天に恵まれた。私たちのボランティア落語会にもたくさんの方がお越し下さった。

 出演者一同、想定外の上出来で、お初のお客様からも「みなさん、これだけお出来なら、お金をとってはどうですか」などと望外のおほめの言葉を頂戴した。世辞にしても有難い。

 私たちの落語はお客様あっての話芸。お客が噺に乗ってくださると、話す側の私たちも気合が入ってくる。ことほど左様に落語は、話し手と聴き手のキャッチボール。互いの息が合わないと、双方が満足する結果にはならない。

 開口一番は三味線の師匠。来春は国立劇場での発表会、その後も様々なスケジュールが立て込んでいるそうで当分は休演となる。本筋の三味線に集中したいとのことだった。

 師匠の音色はすごく粋なので客の評判も上々で「お休み」は残念でならない。そんなことで今回はタップリと聴かせてもらった。最後はおなじみの「奴さん」を披露し、大きな拍手に送られて高座を降りた。

 続いて明大落研の男子学生が自作の落語を聴かせた。これがなかなな出来栄えで、若い人の豊かな感性に驚かされた。客席のおばちゃんたちはイケメン学生の落語に大喜び。

 3番手はあたしが務めた。かけた演目は「妾馬」。殿さまのご寵愛を受けた八五郎の妹が「お鶴の方様」と呼ばれる奥方に出世する噺。笑いあり、涙ありの古典落語だ。

 志ん朝師匠の名作をお手本に、半年かけて練に練って高座に上がったが、初めて高座にかける「ネタ卸し」とあって1か所シクジッタ。

 落語はいつも言う通り100点かゼロ点のどっちかだ。1箇所でもトチルとゼロ点。80点や90点はない。やはり本番前に別のところでかけておくべきだった。反省。

 開演から1時間が経過した。ここでチョイと「中入り」。お客様のための手洗い休憩を10分とった。

 後半が始まった。この落語会にはお初の出演の女流噺家が「ガマの油」でご機嫌をうかがった。この落語のポイントは、長々と続くガマの油売りの口上を淀みなく言えるかどうか。立て板に水で見事にこなした。活舌もいいので上々の評判だった。

 この日のトリをとった演目は「浜野矩随(のりゆき)」で、江戸は寛政年間、腰元彫りの名人を扱った人情噺だ。けいこ会の時は正直、「大丈夫かな」と不安に感じた。

 ところがどうだ。いざ本番となると見違えるような出来栄えだった。感動のあまり、涙する人がいた。あとで本人に伝えたら「うれしいね。さらに頑張らないといけないね」と痛く感激していた。

 人さまに喜んでいただけるほど嬉しいことはない。これは、銭カネとは全く別物だ。

 何度声をかけても多忙を理由に来てくれなかった米屋のカミさんが「素人だからと思って(来なかった)が、これは、おカネ取れますよ。次から聴きに来ます」と絶賛してくれた。

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