台風の被災地でボランティア落語会!

 千葉県九十九里町の「国民宿舎 サンライズ九十九里」に17日、出前寄席に行った。

 房総地方は9日の台風15号の直撃を受け、住宅の屋根が軒並み吹き飛ばされ、ブルーシートの配布もままならない中で、一泊二日のボランティア落語会とはいえ、この時期にお邪魔していいのかどうか躊躇した。

 聞くと、2日間は停電と断水で休業したものの、幸い電気水道の復旧が早く、今は営業していると言い、「むしろこういう時期だからこそ、ぜひ、来て欲しい」と言われた。

「励みになるなら」と喜んで落語仲間と2人で伺った。従業員の皆さんの自宅はどこも、屋根が飛ばされたり、瓦が剥がされるなど大きな被害を受けた。ブルーシートを張っていても、雨漏りがした。

 それでも皆さんは気丈に出勤、いつものように自分の持ち場で励んだ。職業意識の高さに頭が下がった。

 サンライズでの「つくも寄席」は今年でちょうど10年目。きっかけは私の「押しかけ」だ。故・桂歌丸師匠が会長を務めた落語芸術協会の系列落語塾で第一線の師匠に稽古をつけてもらった。

 あとは「自分で高座に上がり腕を磨きなさい」と師匠から言われたが、シロウトに落語をやらせてくれる場所などない。

 片っ端から関東近郊のホテルや旅館に電話をかけて頼んだ。「出演料もタダ、客から木戸銭もいただきません。宿泊費も全額支払います。落語をやらせてください」とお願いした。一件当たり1時間以上もかけて説得したが、ほとんどが体よく断ってきた。

 そうした中で「サンライズ九十九里」の吉野支配人が「うちでやっていただきましょう」と言ってくれた。有難い。感激した。

 そのご縁で今日まで続いている。「つくも寄席」と命名したのは吉野支配人。「九十九」と書いて「つくも」と読む。

 午後4時からの夕席には「権助魚」「カラオケ病院」「夏泥」、そして夕食後の午後8時からの夜席には「寝床」「天狗裁き」「明烏」を披露した。

 私の知り合いが兄夫婦を伴って4人で隣県の茨城・潮来から車で駆けつけてくれた。一泊泊りである。うれしい限りだ。

 被災した方には展望風呂を無料開放しているので風呂上がりに落語を聞いていただいた。

 「楽しかった」「よかったよ」と言われ、逆に、こっちが励まされた。

 みなさん、「サンライズ九十九里」にお運びください。泊っていただくのが一番の応援になります。

「サンライズ九十九里」の写真はここをクリック
https://www.sunrise99.jp/

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