国家ぐるみの詐欺に遭った和田一夫! 善意がアダに!

 「30年で世界的な流通・小売業の国際流通グループ・ヤオハンにまで発展させた」とウイキペディアが言うほどのヤオハンの和田一夫が8月19日、老衰で死去した。90歳。親族が29日、明らかにした。

 当時のヤオハンは、ヨーカードーやイオンなどが足元にも及ばない流通グループだった。

 今でも覚えているのが和田と中国の関係である。

 和田は、帝国日本が中国に大変な迷惑をかけたとの思いが強く、「いつか恩返しがしたい」との思いに駆られていた。

 そして、その機会がやって来た。中国共産党と独自のパイプを持っていた和田は中国政府の強い要請を受けて中国に進出。1992年、北京にヤオハン・デパートを出店した。

 当時、中国はまだ発展途上国だったので大半の日本企業は様子見だった。ヤオハンが中国進出の先駆けとなった。

 和田は続いて1995年には上海にさらに大きなヤオハン・デパートを建設。床面積は約10万平米、当時アジア最大のデパートだった。

 オープン初日にはなんと、107万人の客が押し掛けた。

 これは現在もギネスブックに載っている世界記録である。

 これまで見たこともないような商品が豊富に並んでいたので、ヤオハンは、たちまち大人気となり、その後も連日、大入り満員の大盛況。

 ところがその後、儲かっているのだから中国人従業員の給料を倍に上げろ、帰省のための有給休暇をもっと増やせ、税制改正に伴い税金は3倍に引き上げ、など無理難題を吹っかけて、最後は「経営権を中国側に引き渡せ」と要求。

 これほど無理難題を突き付けられたら、店をたたんで撤退するハズだが、和田は小言ひとつ言わずに中国にすべて引き渡し、帰国した。

 お人好しの和田一夫は国家ぐるみの中国の詐欺に遭ったようなものだ。善意がアダとなって帰ってきた。

 結局、この巨額の赤字が影響し、その後、ヤオハンは倒産した。

 和田一夫の母、故カツさんは橋田壽賀子原作のNHKドラマ「おしん」の主人公のモデルと言われている。

 日本にも「和田一夫」のような人間がいたことを、日本人は覚えておかねばならない。

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