なにが「投票率の低さは問題ですね」だ、愚か者!



 言いたいことがうまく言えない者がたくさんいる。ノドまで出かかっているが、いざ書くとなると、気持ちだけが先走って思うに任せない。松尾貴史が代わって書いてくれた。

 「そうなんだ。これがオレの言いたいことなんだよ」と納得しているのではないか。

 感性鋭い松尾は弁も立つが、筆も立つ。彼の文章はいつも簡潔にして明瞭。

 タレント業界に置いておくのは勿体ない。 

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松尾が毎日新聞に寄せた一文である。以下に抜粋を転載する。

 参院選挙期間中は、まるでこの国には選挙というものがないかのような雰囲気だった。

 テレビ各局は、終わった途端、選挙中に各党・各候補が演説で訴える様子やその内容を伝え始めた。

 多くは一流の大学を出て大マスコミに就職し、「ジャーナリスト」を名乗っている皆さんが、なぜこの状況にじくじたる思いを抱かないのか不思議で仕方がない。

「上」から「期間中は選挙の話題を避けるよう」に命令でもされているのか?

 それともただ視聴率を取るのが難しそうだから避けているのか?

 投票が締め切られた瞬間から、各局は一斉に選挙期間中の状況を、怒涛のように教えてくれる。

 各局は、選挙期間中にも各党や各候補者の様子や演説をどんどん流せばいいではないか。公平うんぬん、平等うんぬんと言うなら、同じ時間、分量を流せばいいだけだ。

 テレビのスポットコマーシャルで頻繁に流されていた巨大与党の宣伝は莫大な金がかけられていただろうが、それを許すならば、金を持っている党だけが宣伝が自由ということになってしまうではないか。

 片方でそんな構造を設けておいて、「公正中立ぶる」というのはチャンチャラおかしい。

 選挙戦序盤には、総理大臣を持ち上げる「ある種」の雑誌の中づり広告が、JR山手線などあちらこちらの電車に張り巡らされた。

 ちょっと計算してみただけで、それほど売れているわけでもない雑誌にそんな広告費が払えるわけがないということがわかろうというものだが、一体資金の出所はどこなのか? ただただいぶかしい。

 金さえあれば、不公平な状況などルールの網をかいくぐっていくらでも作り出せるのに、テレビのニュースや情報番組では中立のふりをして、芸人のスキャンダルやタレント事務所の冠婚葬祭の話題に大きな時間が割かれている。ここは本当に先進国なのか?

 そして、選挙が終わった途端に、キャスターも評論家も「この投票率の低さは問題ですねえ」の大合唱。

 自分たちがシラケさせ、忘れさせるような放送ばかりしておいて、その通りになったら嘆き始める。これではマッチポンプならぬ、ポンプマッチではないか。  (以上 毎日)

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