戦争を知らない私は子供のころ映画で「戦争」を知った!

 実際の戦争を知らない私は、子供のころ、映画で戦争を知った。

 軍国教育が盛んだった学校では「日本は神の国。天皇は現人神(あらひとがみ)」と徹底して教え込んだ。

 上官が兵に向かって「畏れ多くもかしこくも」と言うと、居並ぶ二等兵は直立不動となる。そして「キサマたちは陛下の赤子」だと言った。

 ふてくされたり、逆らったりすると、鬼軍曹が容赦なく二等兵に鉄拳の嵐を降らせ、腰の革バンドで、しばき倒した。新兵は血だらけになって軍曹に許しを請う。

 上官たちは何か不都合なことがあると、決まって持ち出すのが「キサマたちは、大元帥陛下に盾付くつもりか」のひとこと。

 これの前で、「天皇の赤子」は何も言えない。黙って従うだけだ。そして最後が「天皇陛下ばんざい!」の強制である。

 私が子供のころ見た映画はどれを見てもこんな感じだった。軍国主義の反動がこんな映画を次々生んだ。

 私は子供心に戦争をひどく恐れた。「兵隊にとられたら生き地獄。戦地で死ぬ前に軍隊でカタワにされてしまう」と怖かった。

 こうして「戦争は嫌だ、天皇陛下は悪い人」との固定観念が焼き付いた。「天皇は戦争がしたくて、戦争をはじめた」と大人になるまで信じ込んでいた。

 あの当時、幼少時代を過ごした者はみんな、私のような考えではないか。子どものころ、刷り込まれた考えは容易には改まらない。

 私がこれまで抱いていた天皇感に立ち止まったのは、1978年に東条英機らA級戦犯が合祀されたのを機に、陛下が靖国参拝を中止したころだ。

 刷り込まれた天皇像とは違う。それ以来、天皇および皇室の言動を関心を持ってみるようになった。上皇となられた先の天皇はご承知の通りだ。現天皇も平和と護憲の天皇である。

 だが、昭和天皇はよく知らなかった。「悪のイメージ」しかなかったが、今回のNHKの一連の特集で実像の一部を垣間見ることが出来た。

 天皇は日本人にとって特別の存在だ。

 それを軍部は巧みに利用し国民を戦争へと駆り立てた。そして、ついには天皇を無視して戦線を拡大していった。陛下に正確な情報を伝えず、自分たちに都合のいい情報だけを陛下に上奏した。

 軍隊は「戦う」ことが仕事の組織である。そんな組織が強大になり過ぎると歯止めが利かなくなる。シビリアンコントロールなど簡単に吹っ飛んでしまう。

 だから私は、自衛隊を管轄する防衛庁を防衛省に昇格させるのに反対だった。

 悪徳政治屋と結んで、過去の過ちを繰り返す恐れがあるからだ。

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