教育勅語や軍人勅諭を賞賛した福沢諭吉!

▼教育勅語や軍人勅諭を賞賛した福沢諭吉!



 1万円札が福沢諭吉から渋沢栄一に代わる機会に、この本を紹介する。「天は人の下に人を造る― 福沢諭吉神話を超えて」著者の杉田聡は北海道大学卒の哲学者で、帯広畜産大学の教授。福沢諭吉の研究者として知られている。

 福沢と言えば、「学問のススメ」の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の一説が有名だ。

 ところが実態は、真逆の「天は人の下に人を造る」が福沢の本音だという。

 福沢諭吉に関しては、以前から賛否両論があったが、これには驚きだ。

 分かりやすい解説があるので紹介しよう。
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 本書は、思想史研究者としての著者が、極めてオーソドックスな手法で、『福澤諭吉全集』(全21巻、岩波書店)の全テキストと関連文献を分析したものである。本書のポイントは次の通りである。

(1)福沢は絶対主義天皇制を称揚し、教育勅語も発布直後から全面支持していた。また、国権拡張のために軍人勅諭を支持した。

(2)福沢は国家を絶対視し、臣民の義務(納税・遵法・兵役)を重要視した。福沢は自由権を人権とは認めなかった。

 大本営発表を絶対視し、各種規制法を容認して報道の自由を放棄した。議会内の議論についても厳しい規制を当然とした。

(3)福沢は人民の教育権を全く認めず、特に貧民を(限られた下等教育を除き)教育から締め出すことを説いた。

 参政権は有産男性にのみ認めた。品行・年齢・家柄・身分等が世間から信用を得るのに重要であるとした。

(4)福沢は労働時間や児童労働を制限しようとする明治政府の方針に強く反対した。

 地主-小作人、資本家―労働者間の階級格差を維持し、地主や資本家の利益を守るのに熱心だった。

 男尊女卑、男女間格差を当然とし、公娼制の必要性を積極的に説いた。

(5)対外的には、一貫して朝鮮や中国に対する侵略的言辞を煽った。中韓に対して軍事力を行使することを主張した。

 朝鮮人や中国人に対する差別的言辞は凄まじい(その内容は、ここではとても書き写せないほど口汚いものである)。

 朝鮮に対する植民地支配のイデオローグとして、「東洋の盟主論」を喧伝し、朝鮮内の反日運動への軍事的介入を賛美し、資本の輸出、鉄道事業進出、植民を説いた。

 以上をまとめれば、福沢諭吉は明治政府の国家主義的人民支配や対外侵略を扇動した御用イデオローグであり、「典型的な市民的自由主義者」という丸山真男が作り上げた神話とは正反対の人物である。

 また、上記のように、身分差・男女差・貧富差・民族に関する凄まじい差別主義者である。東アジアの人々からも嫌われているこのような人物が四半世紀も長きに渡り日本の最高金額紙幣を飾っているところに、福沢神話の呪縛がいかに深いかが分かる。

 なお、福沢の差別主義的発言は、現在の右派政治家・評論家・ヘイトスピーチ団体などのそれと驚くほど似ている。福沢諭吉に「元祖ネトウヨ」の称号捧げよう。
(以上 アマゾン感想より転載)
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 「天は人の下に人を造る― 福沢諭吉神話を超えて」(杉田聡著)

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