NHK批判の急先鋒が安倍晋三!NHK組織改変(後編)

▼NHK批判の急先鋒が安倍晋三!NHK組織改変(後編)



狙いは「政権批判の封じ込め」!NHK組織改変(前編)
https://85280384.at.webry.info/201902/article_221.html
の続き。

◆18年越しの“対立関係”
 政権への配慮があるのかどうかはともかく、安倍首相にかねてから「NHK改革」の強い思いがあったことは知られている。

 経営委員の“お友達”人事はその姿勢の表われと見られてきたが、こと文化・福祉番組部は、安倍首相にとって長きにわたる“因縁の相手”だった。

 発端は、2001年1月30日に放送されたドキュメンタリー番組『ETV2001 問われる戦時性暴力』だ。

 番組は慰安婦問題を扱う女性国際戦犯法廷を取り上げたが、放送から4年が経った2005年1月、朝日新聞が、「政権介入でNHK『慰安婦』番組改変」と一面で報道。

 当時自民党幹事長代理だった安倍首相が、故・中川昭一経産相とともに、放送前日にNHK幹部と面会。「一方的な放送ではなく、公正で客観的な番組にするように」と、番組内容の変更を求めたと報じた。

 当時、この番組を制作したのが、他ならぬ文化・福祉番組部だった。

 報道直後に同部のチーフプロデューサーだった長井暁氏が記者会見し、安倍首相と中川氏を名指しして、「政治的圧力で番組の企画意図が大きく損なわれた」と涙ながらに告発。

 安倍首相は、朝日新聞と長井氏に対して「悪意のあるねつ造だ」と抗議し、謝罪を要求する騒動になった。因縁は続く。

 2009年4月にNHKスペシャルで放送された『シリーズJAPANデビュー アジアの一等国』では、日本の台湾統治を検証したが、台湾先住民の暮らしぶりを日英博覧会で「人間動物園」として紹介した、といった内容に批判が広がった。

 その急先鋒に立ったのが安倍首相で、月刊誌『WiLL』(2009年8月号)でこう断じた。

 〈NHK職員は公共放送の責任をよく自覚する必要がある。自分の主義や主張、イズムを、放送を使って拡大させようとするのは間違っている〉

 当時の番組スタッフは今も多くが残っている。NHKは、安倍首相との間に残った“最後のしこり”を取り除こうとしているのだろうか。

 今回の組織改編案についてNHKに質問すると「ご指摘のような(政権への配慮の)意図は一切ありません」(広報局)と回答した。

 メディアと権力の関係に詳しい立教大学名誉教授の服部孝章氏が語る。

 「今回の組織改編は、政権に批判的な番組制作自体に縛りをかける方向に動いているようにも見える。本来、NHKは国民の受信料によって成り立つ国民のためのメディアですが、NHKは政府のための広報メディアに変わろうとしている」

 公共放送の在り方が、今まさに問われている。  (以上 週刊ポスト)

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