命を賭した政治、これが沖縄知事の仕事!

▼命を賭した政治、これが沖縄知事の仕事!
 翁長知事の逝去に伴い、元琉球新報の敏腕記者だった前泊博盛さんが貴重なコメントを寄せた。

 前泊さんは知事の良き相談相手でもあった人だ。

 知事と安倍政府との壮絶な対決が手に取るように伝わってくる。

 長いが最後まで読んでもらいたい。驚きの、貴重な記述がいくつもある。

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 翁長雄志知事の突然の逝去。安倍政権と戦い、志半ばでの黄泉の国へ旅立ちは、無念だったと思います。保守本流の政治家として生きてきた翁長さんが、なぜ自民党県連と袂を分かったか。知事になった翁長さんが安倍政権に問い続けたのは、この国の「政治の品格」でした。
 
 選挙で示された民意を無視し、辺野古への新基地建設を強行する。なぜその基地が必要なのかを、「丁寧に説明し、県民の皆さんのご理解を得ていきたい」といいながら、一度も説明には来ることのない安倍首相でした。

 「普天間基地は、世界一危険な基地」と言いながら、「世界一危険」の根拠も示さない菅義偉官房長官。最新のデータでも、復帰後の沖縄で起きた米軍機事故738件のうち、普天間基地内では17件、対して嘉手納基地は508件。

 30倍も事故が起きている嘉手納基地は、なぜ「世界一」になれないのか。「普天間の危険性除去には、辺野古移設が唯一の方法」という論理は、辺野古新基地建設を進めるための安倍政権の印象操作、方便に映ります。

 辺野古基地建設ための仲井真弘多前知事の「埋立承認」は、瑕疵があると裁判に訴えても、司法すら配下に置き、行政に傅く判決で、民意をねじ伏せる。

 知事になった直後、那覇の翁長さん行きつけの居酒屋で一緒に飲んだ時、辺野古新基地建設を強行する安倍政権を前に「どんなにがんばっても、ダメなことがあることだけは、分かってほしい」と翁長知事が語った時、「その時は、辺野古に身を投じればいい。そうすれば、工事は止まる。それが、沖縄の知事になるということ」と厳しい注文を付けました。すこし言い過ぎたかと反省しています。

 命を賭した政治を求められる。これが沖縄の知事の仕事。命懸けの仕事をし、命を削り、削られ、命を失った翁長さん。「安倍政権に殺されたようなもの」という言葉に、思わず頷いてしまいました。

 自民党県連幹事長として、保守本流の政治家として生きてきて、自民党と袂を分かつ。東京に向かうJALの機内で、隣り合わせになった時、「前泊さんも政治家になった時にはわかると思うけど、一筋縄ではいかないことが多すぎて、身も心もすり減ってしまう」とぼやいたことがありました。

 政権与党に身を置いても、そうぼやく翁長知事に「自民党とはどんな政党なのか」と問うと、即座にかえってきた答が「暴力団みたいなものだよ。足抜けしようとすると、命を狙ってくる。どこまでも追い込んできますよ。でも、また仲間に戻ると、やあ、やあと何もなかったかのように和気あいあいと付き合ってくれる。そんな政党ですよ」という驚きの話でした。

 「よほど痛い目にあっているんですね」と問うと、「前泊さんも政治家になれば、分かりますよ。それはもう相当なものですよ」

 きれいごとでは済まされない世界「政界」の中で、相当な圧力と軋轢を感じながら、辺野古新基地建設を強行する安倍政権に「うしぇーてねーびらんど(なめるなよ)」と県民大会のたびに語った翁長知事でした。

 その知事を「弾はまだ一発残っているがよ!」と応援してくれた菅原文太さんも、東京(銀座のイタリアレストラン)や沖縄(泊の「糸車」が文太さんとの密会場所でした)で一緒に飲むたびに「沖縄からは日本がよく見える。いまの日本はおかしい」とぼやいていました。

 大田昌秀さん、上原康助さん、沖縄に思いを寄せてくれた京都の野中広務さん、福地広昭さん、そして翁長雄志さん。この一年余、あまりに多くのきら星を失いました。

 共同通信など複数のメディアに、今後の沖縄の政局、政治、辺野古問題の行方についてコメントしました。詳細は、明日の紙面で。アエラdot(渡辺豪記者)の記事につては、「そんなことはありません」と強く否定しておきます。

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