安倍総理、本は一冊も読まないんですか? 

▼安倍総理、本は一冊も読まないんですか? 

 「総理、夏休みはゴルフと飲食だけですか? 本は一冊も読まないんですか? 人よりバカなんですから少しは勉強したらどうですか?」―。こんな質問をする記者はいないのだろうか?

 フェイスブックにそんな投稿があった。

 安倍晋三ほど本を読まない男は珍しい。何年か前に読んだと言って公表したのが右翼の百田尚樹と名乗る者が書いた戦争を美化した「永遠の0」だ。

 安倍晋三はことほど左様に知識や教養とは無縁な男だ。

 だから国会で野党から質問されても、質問の意味が分からず知っている言葉を並べて、それでオシマイ。

 志位和夫や山本太郎は、あっけにとられてしばらく開いた口がふさがらなかったくらいだ。

 安倍晋三とは対照的だったのが大平正芳元総理である。この人は読書家だった。

 土曜日の午後など時間が空いた時は、虎の門書店に立ち寄り、自ら本棚を嬉しそうに物色した。

 30分ほどかけて数冊の書籍を買い求めた。政治、経済から文化、芸能に至るまで幅広い関心を示した。その中には哲学書も含まれていた。

 元総理は読み終えると、郷里の香川県に送り、日ごろ書籍に触れる機会が少ない青少年たちに読んでもらっていた。地元の人はこれを「大平文庫」と言った。

 こう書くと今の人は、「本はスマホで読める」「本はアマゾンで取り寄せられる」と言うかもしれない。が、あの当時はネットも、スマホもなかった時代だ。

 元総理は記者が問いかけると、「あー、うー」としばらく考え込んだ。総理のひと言がどれほど大事か熟知しているからである。常に熟考したのち言葉にした。誠に思慮深い総理だった。

 間違っても総理席からヤジを飛ばすような人ではなかった。

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