「民主主義は非能率だから導入しない」と習近平!

▼「民主主義は非能率」だから導入しないと習近平!
 中国で国家主席の任期制限が撤廃される。「一強」の習近平主席の長期政権が現実味を帯びる。任期制は個人独裁を防ぐ政治の知恵であったはずである。なぜ歴史に学ばず、強権を求めるのか、と東京新聞が社説で厳しく指摘した。

 習近平は、「民主主義は非能率だから導入しない」と強調。確かに、民主主義は多数の意見を聞くので時間がかかる。独裁者にとっては不都合で邪魔ものだ。それにしても恐るべき時代錯誤である。 (敬称略)

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 中国共産党が2期10年としてきた国家主席の任期を撤廃する改憲案を公表した。習主席の三期目に道を開くための憲法改正であるのは疑いない。任期制限撤廃は制度的な権力継承を妨げ、独裁的な権力集中を招く。

 中国では最高指導部である7人の党政治局常務委員の合議で重要政策を決める集団指導体制がとられている。強大な権力が毛沢東に集中し一億人余が被害にあったといわれる文化大革命の反省から、鄧小平が国家主席の任期制と集団指導体制を確立した。

 習近平の前任である胡錦濤、その前任の江沢民も党総書記と国家主席を兼任した。党規約に総書記任期の上限はないが、2人とも国家主席の任期を守り、約10年で後任にポストを譲った。

 改憲で習近平が長期の最高権力掌握を正当化すれば、政治の知恵であった集団指導体制を形骸化させるだけでなく、個人独裁という悪夢すら現実味を帯びる。

 最高指導部で別格の「核心」に位置づけられ、「習近平思想」が党規約に盛り込まれた絶対権力者への追従が目立つ政治状況は危険である。

 習近平は重要会議などで「党の全面的指導」を掲げ、「西側の民主主義」を導入しないことを強調する。

民主主義に伴う非能率や政治の機能不全を排し、強いリーダーによる中国流の統治を目指しているのだろう。

 習近平が目標に掲げる世界最高水準の国力を持つ「社会主義現代化強国」の実現には、自身への権力集中が必要との自負があるように映る。だが、独裁的な政治や言論統制に社会は悲鳴を上げている。


 経済発展を背景に、中国の人たちの考え方は多様化し、共産党礼賛の意見ばかりではない。

 「中華民族復興の夢」のため、独裁的な権力で国を「習近平カラー」一色に染めるような統治は、歴史に学ぶ政治手法とはいえない。

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